関学負傷選手が実戦復帰、日大選手に「また勝負を」
日本大アメリカンフットボール選手の悪質な反則行為で負傷した関西学院大の選手が27日、大阪府吹田市で行われた関西大戦で実戦復帰した。試合後には騒動後初めて取材に応じ、負傷につながった反則行為を「本来起こらないプレー」と非難した。反則を犯した日大選手に対しては「また勝負できたらいい」と競技を続けることを願った。
6日の定期戦でのラフプレーで負傷したのは2年生クオーターバック(QB)の奥野耕世選手(19)。ボールを投げた後で無防備となった状態で背後から強烈なタックルを受け、腰などに全治3週間のけがを負わされた。
同選手は試合後、けがを負わされた反則行為について「あのタックルは本来起こらないプレー」と批判。一方反則を犯した日大選手については「選手として戻ってグラウンドで正々堂々とプレーし、また勝負できたらいい」と述べた。
同選手はこの日、当初はQBとは別のポジションで出場。試合後半はQBとして活躍、タッチダウンパスも決めた。
これまで同選手の父親の意向で名前は非公表にしていたが、関学大の小野宏ディレクターはメンバー表にも名前が記載され、「スポーツの選手として試合に出ている。名前を伏せ続けるわけにはいかないと判断した」と説明した。〔共同〕