首相、王岐山副主席と初会談 習近平主席の腹心
【サンクトペテルブルク=田島如生】安倍晋三首相は25日午後(日本時間同日夜)、中国の王岐山国家副主席と国際経済フォーラムの場で立ち話の形で会談した。両氏は経済をはじめとする各分野で日中間の交流や協力をさらに拡大していくことで一致。首相は北朝鮮の核・ミサイル開発問題を巡る日中の連携を呼びかけ、王氏も賛意を示した。
安倍首相が王氏と会談するのは初めて。王氏は習近平(シー・ジンピン)中国国家主席の腹心で、3月の全国人民代表大会で国家副主席に選ばれた。
日中両政府は2018年が日中平和友好条約締結40周年を迎えるのを踏まえ、首脳往来の早期実現を目指している。日本政府関係者は「習主席に近い王氏との関係を強め、首相の早期訪中につなげたい」と話す。