新潟県村上市、医師不足解消へ新たな奨学金
新潟県村上市はこのほど、地域の医師不足解消を目的とした医学生向けの新たな奨学金の貸与を始めた。2018年度から実施を始めた制度で、将来市内の病院に医師として一定期間勤務した場合は返済を免除する。初年度はまず私立大学生1人を対象に、月30万円の修学資金を無利子で貸与する。
新たな奨学金制度は村上市内で医師として勤務する意思を持っている人が対象で、国立大学、私立大学の学生にそれぞれ月額15万円、30万円を貸与する。19年度の貸与対象者は今年12月から来年2月頃に若干名を募集する予定だ。
臨床研修後の12年以内に、市内の病院で4年間勤務すると資金の返還が全額免除になる。市の担当者は「免除要件が過ぎた後も長期間、村上市で活躍し続けてほしい」と話している。
新潟県内の人口当たり医師数は全国平均を大幅に下回り、村上市は県平均よりも水準が低い。
新たな奨学金を通じて将来の医師確保につなげる。