政投銀社長に渡辺氏 2代続けて生え抜き
政府は22日の閣議で、日本政策投資銀行の柳正憲社長(67)の後任に渡辺一副社長(59)が就く人事を了解した。2015年に就任した柳氏と2代続けて生え抜きの社長となる。元財務次官の木下康司副社長(61)は会長に、菊池伸・取締役常務執行役員(57)が副社長となる。6月28日の株主総会を経て正式に新体制を発足させる。
政投銀は政府が全株式を持ち、旧日本開発銀行の時代を含めて総裁・社長職は旧大蔵次官の指定ポストだった。生え抜きの渡辺氏は都市開発部長や経営企画部長などを歴任。政投銀は企業にリスクマネーを出す投資銀行業務に力を入れ始めており、様々な業務に精通する渡辺氏を起用し、弾みをつける。
渡辺 一氏(わたなべ・はじめ)81年(昭56年)東大工卒、旧日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。09年執行役員、11年取締役常務執行役員。15年から現職。神奈川県出身。
木下 康司氏(きのした・やすし)79年(昭54年)東大法卒、旧大蔵省(現財務省)へ。国際局長、主計局長、13年財務次官。15年から現職。新潟県出身。
菊池 伸氏(きくち・しん)84年(昭59年)一橋大経卒、旧日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。10年執行役員、13年常務執行役員。15年から現職。神奈川県出身。
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