トランプ氏、NAFTA早期合意に意欲 カナダ首相と電話協議
【ワシントン=鳳山太成】トランプ米大統領は14日、カナダのトルドー首相と電話で協議した。ホワイトハウスによると、トランプ氏は再交渉を進める北米自由貿易協定(NAFTA)について速やかな合意の重要性を強調した。同氏が明確に早期合意に意欲を示したのは初めて。米政府は週内の合意を目指しており、交渉が妥結するかどうか山場を迎えている。
米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は今の議会で新たな協定の承認を得るため5月中旬までの合意を目指している。ライアン下院議長は「5月17日までに合意文書が手元になければ議会は年内に投票できない」と強調しており、同日が事実上、一つの交渉期限とみられている。
ロス商務長官は14日の講演で、自動車の原産地規則など交渉妥結に向けて複雑な問題が残っていると指摘した。
ライトハイザー氏は11日、ワシントンでカナダのフリーランド外相、メキシコのグアハルド経済相と閣僚会合を開いたが、結論が出なかった。