NTT西・小林次期社長「デジタル社会に貢献」
NTT西日本は11日、村尾和俊社長の後任にNTTの小林充佳常務を充てる人事を発表した。6月22日に就任予定で、村尾氏は相談役になる。会見した小林氏は「お客との信頼関係を大切にしつつ、当社のサービスやアセット(資産)をフル活用してデジタル社会に応えたい」と語った。
村尾氏は2018年3月期単独決算を説明したあと、小林氏を紹介。岡山県出身の小林氏はNTTグループで設備保守や新規ビジネスなどに従事してきた。固定電話の利用が減るなかで、光サービスやクラウド分野などを一段と伸ばせるかが問われる。村尾氏は「幅広い分野を経験しており、私の5倍、10倍パワーがある」と期待を示した。
NTT西の18年3月期単独決算は、税引き利益が前の期比21.2%増の724億円。2年ぶりの最終増益で過去最高を更新した。減価償却費の減少が主因。固定電話の利用減少などを受け、売上高にあたる営業収益は3.1%減の1兆4329億円だった。