雪印種苗社長に高山氏就任 前社長引責で
雪印種苗は1日、商品の偽装表示など違法行為の責任を取って辞任した赤石真人社長(65)の後任に、高山光男取締役常務執行役員(59)が4月28日付で就任したと発表した。経営体制を刷新し、原因究明とコンプライアンス(法令順守)の立て直しを急ぐ。
種苗法違反の表示があったとして今年2月、農林水産省が原因究明や再発防止策の報告を求めていた。雪印種苗が設置した第三者委員会の調査で、表示と異なる牧草の種を入れるなど長期間にわたる偽装行為と、その隠蔽があったことが明らかとなっている。種苗法違反の対象は49品種に上り、北海道のほか関東や九州など広い範囲で販売されたとみられる。
高山 光男氏(たかやま・みつお)82年(昭57年)帯広畜産大畜産卒、雪印種苗入社。13年取締役、16年常務、17年取締役常務執行役員。北海道出身。