豪加、米嘉手納基地から監視 北朝鮮制裁逃れ防止
防衛省は28日、海上で船を横付けして積み荷を移し替える北朝鮮の「瀬取り」について、米国、オーストラリア、カナダが米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)を拠点に監視活動を展開すると発表した。近く豪州とカナダが哨戒機を派遣し監視にあたる。関係国が連携し、国連による北朝鮮制裁の実効性を高める。
日本政府は北朝鮮の制裁逃れを防ぐため、2017年末から海上自衛隊や海上保安庁による警戒監視活動を黄海や東シナ海上で開始。密輸が疑われる船舶の写真を公開し国連に通報している。今後は豪州、カナダとも監視活動の情報共有などで協力する。
河野太郎外相が、22日にカナダで開いた主要7カ国(G7)外相会合で各国に支援を求めていた。日本政府は今後も関係国に連携を呼びかける。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。