雪印子会社、種苗の偽装表示などで社長辞任
雪印メグミルクは27日、子会社の雪印種苗が商品の偽装表示などの違法行為を行っていた不祥事の責任を取り、赤石真人・雪印種苗社長が同日付で辞任したと発表した。雪印メグミルクも、西尾啓治社長をはじめとする役員の月額報酬を減額する方針だ。今後、品質管理の現地監査などグループのガバナンス体制を強化し、再発防止を図るとしている。
農林水産省は今年2月、雪印種苗が販売する種子に種苗法違反の表示があったとして、同社に原因究明や再発防止策の報告を求めていた。第三者委員会の調査の結果、同社内で2002年まで商品の偽装表示や、偽装行為の隠蔽が恒常的に行われていたことが判明したという。02年以降も種苗法に違反する不適切表示が続いていた。雪印種苗の新社長は5月に決める予定としている。
雪印メグミルクの前身の雪印乳業では01年、傘下の食品事業会社、雪印食品で補助金の詐取を目的とする牛肉の産地偽装表示が発生。02年に問題が発覚し、雪印食品は清算に追い込まれた。
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