小諸市ふるさと納税返礼「永代埋葬権」に反響
長野県小諸市がふるさと納税の返礼品にしている市営墓地の永代埋葬権が反響を呼んでいる。2月下旬に対象に加えたところ、問い合わせや資料請求が20件に達し、3口の申し込みがあった。
市営墓地「高峯聖地公園」の合葬式墓地に、寄付金24万円について1人分の永代埋葬権が得られる。市が維持管理し、管理料などは不要。夫婦2口分の寄付を済ませた長野市の男性は「子どもたちは離れた場所に住んでおり、お墓を建てても管理できない」と申し込みの理由を語ったという。
市に寄せられた問い合わせは、県内からと県外からがほぼ半々。関東、関西、北陸からもきている。申し込みをした東京都の80代男性は妻の実家が小諸市だが、小諸と縁がない人が目立つという。希望者には市職員が現地を案内し、今月も富山県から60代の夫婦が訪れた。
市は「墓じまいへの関心が予想以上に高い。今後は返礼品としてだけでなく、永年利用料7万円で市外在住者も利用できることを葬祭業者などを通じ全国にPRしたい」(企画課)と話している。
関連企業・業界