甲子園近くの商業施設開業、1700人が行列 旧イオンを改装
三菱地所は26日、阪神甲子園球場近くの商業施設「Corowa(コロワ)甲子園」(兵庫県西宮市)を開業した。旧イオン甲子園店をリニューアルした。家電や日用品の物販店55店と飲食店9店が入る。開店前には約1700人が行列をつくり、300メートルほどの長さになった。同社は年間600万~700万人の来場を見込み、130億円の売り上げを目指す。
同施設の近隣エリアは30~40代の女性とその家族の割合が高く、家庭用品などのカジュアル雑貨を強化した。同社は半径3キロメートルに約28万人の商圏があるとみる。開業記念として、福袋を購入した先着50人に阪神タイガースで活躍した元プロ野球選手の桧山進次郎氏のサインボールをプレゼントした。
開業前の記念式典では三菱地所の高橋哲也商業施設開発部長ら4人がテープカットをした。高橋部長は「(休業した)約7カ月間ご不便をおかけしたが、より便利に使っていただけるようになった」と自信を見せた。
同商業施設は1993年開業の「プランタン甲子園」以来、名前を変えながら、地元の野球ファンなどに愛されてきた。甲子園球場近くに住む阪神ファンの60代主婦は「試合前の憩いの場が戻ってきてくれてうれしい。日用品も充実している」と笑顔を見せた。尼崎市の40代男性は「家電がそろっているので寄ってみたい」と話した。