スー・チー氏、ASEAN首脳会議欠席へ
【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマー政府報道官は23日、シンガポールで28日に開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議をアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が欠席し、ウィン・ミン大統領が出席すると明らかにした。従来は、ASEAN首脳会議などの主要な国際会議には、スー・チー氏が事実上の政府トップとして出席していた。
ウィン・ミン氏は2018年3月、ティン・チョー前大統領の後任に就任したばかり。今回が大統領就任後、初めての外遊となる。
ウィン・ミン氏は、16年の国民民主連盟(NLD)政権発足から下院議長を務めた有力政治家。前任者が政権の意思決定にほぼ関与しなかったのと異なり、政権運営をスー・チー氏と分担するとの見方が広がっている。
ミャンマーは同国のイスラム系少数民族ロヒンギャに対する迫害問題で、国連や欧米各国から非難を浴びており、今回のASEAN首脳会議でも議題になるとみられる。