米P&Gの1~3月期決算、0.4%減益
【ニューヨーク=河内真帆】日用品世界最大手の米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が19日発表した1~3月期決算で、純利益は前年同期比0.4%減の25億1100万ドル(約2700億円)、売上高は同4%増の162億8100万ドルだった。
為替変動などの影響を除くと売上高は1%増にとどまった。納入先の小売業が在庫水準を抑えているうえ、原材料費、運送費の上昇などを受け、利益の拡大が難航したと説明した。分野別では美容品、スキンケア事業の売上高が伸びる一方、主力のかみそり用品の売上高は値下げの影響で3%減少した。
同日、P&Gは独製薬大手メルクの消費者向けヘルスケア事業を42億ドル(約4500億円)で買収すると発表した。両社株主の了承などを経て2018年中に手続き完了を見込む。同事業は栄養補助剤、鎮痛剤など大衆薬を製造する。P&Gはイスラエルのテバ・ファーマシューティカル・インダストリーズとの合弁事業が7月に解消するため、メルクの事業買収でヘルスケア事業を強化する必要に迫られていた。