バンカメ純利益30%増、法人減税などで 1~3月
【ニューヨーク=平野麻理子】米銀大手のバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が16日発表した2018年1~3月期決算は、純利益が前年同期比30%増の69億1800万ドル(約7400億円)だった。17年末に決まった税制改革による恩恵が大きい。
売上高にあたる純営業収益は4%増の231億2500万ドルだった。金利の上昇やローン残高の増加を受け、純金利収入が同5%増えた。バンカメのブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は「顧客の活発な動きと成長を続ける世界経済、米国内の堅調な消費活動が記録的な決算につながった」とコメントした。
金融機関はもともと法人税率が高かったため、トランプ政権が17年末に決めた税制改革による業績改善が期待されていた。前週末に四半期決算を発表したJPモルガン・チェース、シティグループに続いてバンカメも好決算となった。
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