「習・王」の命を受けた王毅氏 前のめり訪日の裏側
編集委員 中沢克二
中国の国務委員兼外相、王毅をトップとする多くの閣僚らが久々に大挙して東京に現れた。当初、表情が硬かった王毅だったが、8年ぶりとなる「日中ハイレベル経済対話」後は少し柔らかな表情に。とはいえ珍しく中国側がせかす形で開かれた今回の対話には、やや込み入った「裏」があった。
「米中貿易摩擦を抱えた中国は今回、何が何でも経済を中心に日本を引き付けたかった。だが、それだけではない。2010年から両国の経済規...
3期目となる新たな習近平(シー・ジンピン)指導部が発足しました。習政権では習氏に近いとされる「習派」は最高指導部を指す政治局常務委員で7人中6人を占め、序列24位以内の政治局員でも約7割が該当するとみられます。権力の一極集中を進める習政権の最新ニュースや解説をまとめました。
■「習政権ウオッチ」習政権の中枢で何が起きているのか。中沢克二編集委員が深掘りします。
■「大中国の時代」異形の膨張を続ける「大中国」の轍(わだち)と、習氏のビジョンを読み解きます