イラク日報を新たに発見 防衛相、南スーダンも
小野寺五典防衛相は11日午前、イラク派遣部隊の日報と南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報が新たに複数の部局で見つかったと発表した。イラク分は陸上幕僚監部防衛部で、南スーダン分は内部部局、海上幕僚監部などで見つかったと説明した。防衛省内で記者団に明らかにした。
イラク分で新たに見つかったのは2004年7月14日と05年2月26日の2日分。陸自研究本部(現・教育訓練研究本部)などで見つかったものと合わせて計410日分になった。イラク日報は昨年2月に国会議員らに「存在しない」と説明していた。
南スーダンの日報は海幕の指揮通信情報部や内部部局の整備計画局などで新たに把握した。整備計画局の保有分には、情報公開請求があった16年7月7~12日の日報も含まれていた。海幕分は同期間のものは含まれていない。一連の日報問題を受けて日報の統合幕僚監部への集約を進める中で見つかった。
小野寺氏は11日の衆院予算委員会で「幹部や政務三役が襟を正して管理し、立て直していくことが大切だ。大変申し訳ない」と陳謝した。