賃金交渉「3%」の行方は(集中回答日ドキュメント)
2018年の春季労使交渉が14日、集中回答日を迎えた。自動車や電機、鉄鋼など主要産業の企業がベースアップ(ベア)や一時金を回答する。政府が3%の賃上げを産業界に求める一方で、世界経済の不透明感は拭えない。前日までギリギリの交渉を続けてきた会社と労働組合は、どのような答えを導き出すのか。回答現場の1日を追う。
■「これからが勝負だ」中小
~19時
パナソニックの春季労使交渉は14日、ベースアップ(ベア...
賃上げは賃金水準を一律に引き上げるベースアップと、勤続年数が上がるごとに増える定期昇給からなる。2014年春季労使交渉(春闘)から政府が産業界に対し賃上げを求める「官製春闘」が始まった。産業界では正社員間でも賃金要求に差をつける「脱一律」の動きが広がる。年功序列モデルが崩れ、生産性向上のために成果や役割に応じて賃金に差をつける流れが強まり、一律での賃上げ要求の意義は薄れている。
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