「魅力ない町」ダムカレーで盛り上げ 茨城・城里町
「日本一魅力のない町」を盛り上げたい――。そんな思いで地元の高校生が大学生と協力して企画した「藤井川ダムカレー」が茨城県城里町で売り出された。同町産の食材を使い、同町にあるダムの形を再現した。
茨城県は民間の都道府県魅力度ランキングで最下位。さらに城里町は県内の市町村知名度ランキングで最下位になったことがある。県立水戸桜ノ牧高等学校常北校(城里町)と常磐大学(水戸市)の学生らが中心になり、城里町が支援して2016年度からプロジェクトを進めてきた。
資金調達にはクラウドファンディングを活用し、17年7~9月に約138万円を集めた。学生らの地道なPR活動で当初の目標だった120万円を上回った。
藤井川ダムカレーでは同町産の食材として、シイタケやマイタケといったキノコのほか、コメや城里町の豚肉「キングポーク」を使った。価格は850円で同町の健康増進施設「ホロルの湯」で販売している。
10日にホロルの湯で開いた発売記念イベントで町の担当者は「知名度の向上に大きく貢献してくれた」と話した。