アルペン座位、チェアスキーの性能が成績左右
Q どんな乗り物ですか。
A 選手が座るシートとクッションの役割を果たすサスペンション機構、スキーを組み合わせたものです。アルミ合金製のフレームが膝のように伸縮し、いすの上下動を制御します。衝撃を吸収するためのばねとダンパーが取り付けられています。マシンの性能が成績を大きく左右します。
Q どんなスキーを使いますか。
A 健常者と同じ物を使います。使用するスキーは基本的に1本。主にレクリエーション用で2本のスキーを使うモデルもあります。
Q いつごろからあるのですか。
A 日本では開発が1970年代後半から始まり、80年に初めて製品化されました。愛知県に本社を置く日進医療器のチェアスキーは海外のトップ選手にも人気があります。トヨタ自動車も開発に協力しています。
Q パラリンピックのアルペンでチェアスキーを使う座位はいつから採用されましたか。
A 88年インスブルック大会で正式種目になりました。日本は伝統的に強く、88年大会から今回まで9大会連続でメダルを獲得しています。〔共同〕