新型新幹線「N700S」編成全体を公開 JR東海
JR東海は10日、同社の浜松工場(浜松市)で、東海道・山陽新幹線に2020年度から投入する新型車両「N700S」の確認試験車を報道陣に公開した。16両編成の全体と客車内部の公開は初めて。座席のリクライニングを改善し、全席にコンセントを設けるなどした。20日から試験走行を始める。
名称のSは、Supreme(スプリーム、最高の)の頭文字。N700系シリーズで最高の新幹線車両という意味を込めたという。先頭車は両サイドにエッジを立てた形状に変更し、風の抵抗や騒音を抑えた。
次世代半導体「SiC(炭化ケイ素)素子」を使い床下機器を小型・軽量化。16両編成用の車両を12両や8両などに組み替えられるようにした。軽量化で消費電力量は7%削減できるという。
開発の責任者である新幹線鉄道事業本部の上野雅之副本部長は「最新の技術で乗り心地が良くなった」と話した。