米ゴールドマンCEO、年内にも退任 米報道
ブランクファイン氏、後任は内部昇格を軸に検討
【ニューヨーク=山下晃】米大手金融機関のゴールドマン・サックスを率いるロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO、63)が早ければ2018年内にも退任する方向で準備を進めている。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が9日伝えた。ゴールドマンは報道についてコメントを控えている。
後任は共同社長兼最高執行責任者(COO)のデービッド・ソロモン氏とハービー・シュワルツ氏を軸に選定する。前社長兼COOのゲーリー・コーン氏はトランプ政権入り後、今月6日に国家経済会議(NEC)委員長を辞任する意向を表明しているが、次期CEOの候補には名前が挙がっていないもようだ。
ブランクファイン氏は金融危機前の06年からおよそ12年間トップを務めている。金融危機の混乱を乗り越えた、数少ないウォール街の大手金融機関経営者の一人だ。15年にはがんの一種であるリンパ腫と診断され、抗がん剤治療を受けていた。
ブランクファイン氏は報道を受けて自身のツイッターで反応。退任報道はウォール紙によるものだと強調し、「自分の追悼を聞いている気分だ」と述べた。