冬季パラ、1976年スウェーデン大会から歴史刻む
日本では98年長野で
Q 第1回パラリンピックは1960年ローマ大会ですが、冬季大会はいつ始まったのですか。
A 76年にスウェーデンのエーンヒェルツビークで開かれた障害者スキーの国際大会が後に第1回大会と位置付けられました。第2次世界大戦の負傷兵らを中心に障害者のスキーが広まっていた背景があります。
Q 当時はどんな大会だったのですか。
A 参加16カ国と小規模な大会でスキーのアルペンと距離だけを実施しました。日本勢はアルペンに男子の深沢定実選手が個人参加しています。日本は第2回ヤイロ大会(ノルウェー)から選手団を派遣しました。
Q なじみが薄かった国内で冬季大会の知名度が上がったきっかけは。
A 欧州以外で初開催された98年長野大会です。日本はアイススレッジスピードレース(現在は除外)でメダルを量産し、金12、銀16、銅13の計41個のメダルを獲得しました。平昌大会の日本選手団団長を務める大日方邦子さんは日本勢初の金メダルに輝きました。
Q 競技種目も大会ごとに増える傾向です。
A 94年のリレハンメル大会でアイススレッジホッケー(現パラアイスホッケー)、2006年のトリノ大会では車いすカーリングが採用されました。今大会はスノーボードが独立した競技として新たに加わり、6競技80種目で争われます。〔平昌=共同〕