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山崎拓氏が語る「安倍城の崩れかけた石垣」

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引退した元自民党副総裁、山崎拓氏が14日の石破派勉強会に講師として招かれた。必ずしも親しい関係になかった元幹事長、石破茂氏の応援にまわるのはなぜなのか。話を聞いた。

――秋の自民党総裁選は安倍晋三首相の3選濃厚との見方が多いですね。

「現時点でいえばそうだが、政治の一寸先は闇。これから半年間のうちに様々な情勢変化がありうる。予断を許さない、ということです。無投票にならないことははっきりしています。争点は1強支配の是非になるでしょう。党内議論を活性化しなきゃならん。今は批判精神を放棄した、物言わぬうごうの衆になっちゃってますから」

石破派はまなじりを決した

――石破氏が立候補する?

「これはもう100%。6日夜に石破派の鴨下一郎、古川禎久、赤沢亮正の3人と会った。彼らはまなじりを決しとるよ。お酒の席だが『あなたたちがおるということは石破さんにとっちゃあ心強い限りですなあ』とほめた。彼らは本当に真剣ですよ。命懸けでやってくれる子分がいるということで、石破さんを見直した。石破というのは孤高の存在だと思っていたからね」

――総裁選での支持要請ですか。

「いや、憲法勉強会での講演のお願いを改めて正式にされたということです。私が書いた憲法改正の本を持ってきていたよ。みんなでまわし読みしていると。石破が熟読、玩味してやっているからと。そういう謙虚なことを言っておったよ。そんな謙虚さをもっているとは思っていなかった」

「彼らは本当に真剣だから、出るには出るんですよ。間違いなく出る。20人の推薦人が集まらないなんてことは120%ないです。石破派だけで19人いるし、派閥のコントロール下にない者がごろごろおるんだもの」

総裁選に禅譲なし、先に出たら勝つ

――政調会長の岸田文雄氏は「禅譲路線」といわれています。

「総裁選というシステムがある以上、禅譲というのはありえない。椎名裁定、中曽根裁定というのは過去にあったけれども、みんな競争があり、その中から指名されました。3年後、安倍さんが岸田に指名しようと言っても、3年たったらぼろぼろになって指名権もヘチマもない。石破さんが再び立候補しているから必ず選挙になる」

「今までの総裁選もそうだったが、先に出た方が勝ちです。立ち続けて前のやつがずっこけたときに総裁になる。小泉(純一郎元首相)も2回落ちて、三度目の正直でなった。仮に負けても今度の総裁選で立った人は次の最有力候補になる。岸田対石破だったら、石破さんに先取特権がある」

――「ポスト安倍」候補を全体としてどうみていますか。

「石破さん、岸田さんは昭和32年生まれ。石原伸晃さん、中谷元さんもそうで、32年生まれの4人は定期的に会合をやっている。安倍さんが29年生まれだから、次は32年生まれだと。ポスト安倍は32年の我々が担うんだという気持ちは持っている。しかし、みんな野性味に欠けています。政治家には洗練された野性味が必要なんです」

――小泉氏、故加藤紘一氏とのYKKトリオには野性味がありましたか。

「そういう意味じゃあ、YKKは野性味たっぷりでしたよ。やることなすこと。度が過ぎていたよ」

――額賀派の会長交代で「竹下派」が復活します。

「新竹下派の動向は総裁選の行方を左右する要因の一つですよ。想像するに、会長の額賀福志郎さんは今度更迭されるんでしょう。派内クーデターによる更迭ですよ。勝手に安倍支持を打ち出したことをとがめられている。次の会長の竹下亘さんは別のことを言う可能性がある。参院に強い派閥だから総裁選への影響力はものすごくある。竹下さんは青木幹雄さん、吉田博美さんとよく相談するだろう」

失望と絶望で終わった派閥の再編

――派閥の再編も進みますか。

「派閥の再編はもう終わったんじゃないですか。たとえば、いろいろな人が役職にありつけると思って麻生派にいった。麻生太郎さんは帽子をかぶっていて親分肌だからね。けれども、期待したほど登用されなかった。彼らは失望し、絶望しておるわけです。そういうこともあって、みんな軽挙妄動は慎むようになっていますよ。多数派工作のための会合は花盛りになっているけれども、再編はないです」

――麻生氏も財務省の文書書き換え疑惑への対応に追われています。

「財務省問題で麻生さんが財務相を辞任する事態に発展したら衆院解散に打って出るという話も聞きますよ。しかし、いくらなんでもないでしょう。憲法改正を掲げながら発議をする前に解散したら3分の2を失っちゃう。この前も失うと思ったけど、小池百合子さんのチョンボでとりとめ、むしろ増やした。小池さんの行動は最終的に万死に値しますな。日本の政治情勢をおかしくした。今の野党は分裂していて批判勢力として非常に弱い。強力なリーダーがいれば一つの党にまとめることができると思うけれども、カリスマ的なリーダーがいない」

小泉・小池と4月に再び会談する

――小池氏の可能性はありました。

「あの人、衆院選で立たなかったからですよ。政権選択選挙にしなきゃいけなかった。都知事を途中でやめることのとがめを恐れた。しかし天下をとろうと思えば、そこは一つの賭けで、なんとしても後継者を見つけ出してやるべきだったと思いますね。あのとき排除の論理でだめになったというのはウソですよ。政権をとる構えじゃなかったからです。そこを安倍さんに見透かされて解散打たれちゃった。そこまでの度胸はないと見透かされたんですね。政治家として未熟だった」

「4月に小泉と会う。そのときは小池も来る。1年前にやったメンツだ。彼女は最近低迷しているからね、その会合に来たら浮上するんですよ」

――厚生労働省の不適切データ問題に続いて出てきたのが財務省の文書疑惑でした。政権の緩みは衆院選以降も残っていませんか。

「その種の問題が多すぎるんですよ。文書疑惑は森友学園の関係です。前理事長の籠池泰典被告は半年間勾留されているけれども、いずれ出てくるでしょう。これが表に出てきてがんがん言い始めたら大変ですよ。大きな騒ぎになる。あれは政権のアキレスけん。それがみんなの胸の内にある。小さな話のようであるが、小さくないよ」

「派閥にしても、総裁候補を持たないところがすべて安倍で行くという状況ではなくなってきていますよ。安倍城の後ろの石垣の石が日に日にこぼれ落ちてきている。政治とは恐ろしいもんです。25日の党大会後、いろいろな動きが出てくるでしょう。国会が終わったら一瀉千里(いっしゃせんり)かもしれません」

(聞き手は犬童文良)

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