「黒の助」ラッピングバス 岡山電気軌道、8日から運行
夢二郷土美術館の"お庭番"ネコ
路面電車やバスを運行する岡山電気軌道(岡山市)は7日、美人画で知られる竹久夢二の作品を展示する夢二郷土美術館(同)で"お庭番"として飼っている猫「黒(くろ)の助」のキャラクターをラッピングした中型バスを導入すると発表した。8日から岡山駅と後楽園前、同美術館前をノンストップで結ぶ路線の一部の便で使用する。
37人乗りバスを約900万円かけて改造。JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手掛けた水戸岡鋭治氏によるデザインで、外装に49匹、内装に38匹の黒の助のキャラクターをあしらった。座席の合成皮革にもキャラクターをプリントしており、降車ボタンを押すと「ニャー」と猫の鳴き声がする仕掛けも施した。運賃は通常のバスと同額で、大人140円。
小嶋光信社長は7日のお披露目式で「子どもたちに加えて、猫の人気が高い台湾などからのインバウンド(訪日外国人)客に乗ってもらい、岡山のカルチャーゾーンの一角を楽しんでほしい」と述べた。