パキスタン最高裁、前首相に党首退任を命令
パキスタンの最高裁は21日、各国首脳らの税逃れ疑惑を暴露した「パナマ文書」問題で2017年に失職したナワズ・シャリフ前首相に、与党の党首を退くよう命じた。ロイター通信などが報じた。税逃れ疑惑を暴露されたシャリフ氏は17年に最高裁が「不適格」との判断を下したことで首相の職を失っており、今度は党首の座も追われることになる。
与党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML-N)は一定の人気を保つシャリフ氏を党首に再任し、同氏を旗印として今年予定されている総選挙を戦う方針だった。3月に予定されている上院選挙では同党の候補者が無効になるとの見方も出ており、選挙の混乱につながる可能性が浮上している。