韓国、米をWTO提訴へ 鉄鋼や変圧器の関税で
【ソウル=山田健一】韓国産業通商資源省は14日、韓国企業が輸出する鉄鋼と変圧器に米国が反ダンピング(不当廉売)関税や相殺関税を課しているのは世界貿易機関(WTO)の協定違反だとして、WTOに提訴すると発表した。韓国側は、米国が不当な情報に基づいて反ダンピング関税の税率などを決めたと主張している。
産業通商資源省は米国に2国間協議を要請する書簡を送付した。WTOの紛争解決手続きに基づき、まず2国間で協議する。協議で解決できない場合、裁判の一審に当たる紛争処理小委員会(パネル)の設置を求める。
韓国政府は、米国が1月下旬に韓国製の洗濯機などを対象にセーフガード(緊急輸入制限)発動を決めた際に、WTOに提訴する方針を明らかにしていた。
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