エイベックス、4~12月期の営業益22%増の46億円 安室引退アルバム好調
エイベックスが8日発表した2017年4~12月期の連結決算は、営業利益が前年同期比22%増の46億円だった。年内に引退する歌手の安室奈美恵さんのベストアルバムの売れ行きが好調で、利益を押し上げた。赤字だった動画配信サービス「ゲオチャンネル」が17年6月に終了したことも採算改善につながった。
売上高は2%減の1210億円だった。動画配信の「UULA(ウーラ)」がサービスを終了した影響が大きかった。前期に販売が伸びたアニメ作品のDVDなどパッケージ商品の反動減もあった。
一方、音楽事業は伸びた。17年11月に発売した安室さんのベストアルバム「Finally」は12月末までに225万枚を売り上げた。音楽パッケージ事業の売上高は前年同期比15%増だった。
18年3月期通期の連結業績予想は据え置いた。売上高は前期比微増の1620億円、営業利益は27%増の73億円を見込む。今後も安室さん関連のアルバムやDVDなどの売り上げが伸びれば、業績のさらなる改善も期待できそうだ。
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