王子HD、三菱製紙に33%出資 原材料の共同調達検討
製紙国内最大手の王子ホールディングス(HD)と同6位の三菱製紙は6日、資本・業務提携すると発表した。王子HDは三菱製紙に33%を出資し、持ち分法適用会社とする。出資は2018年7月から19年12月までに終える予定。両社はすでにバイオマス発電所やティッシュなどの家庭紙分野で提携をしているが、今後は原材料の共同調達なども検討する。電子媒体の普及で国内の洋紙需要は減少が続いており、製紙業界の再編が動き出した。
現在、王子HDは三菱製紙に約2%を出資しており、33%まで高める。王子HDは三菱製紙が実施する第三者割当増資を引き受け、約23%の株式を取得する。王子HDはそのほか、明治安田生命保険、三菱東京UFJ銀行や三菱商事などが保有する三菱製紙の株式も相対取引を通じて取得する。
王子HDと三菱製紙は現在、バイオマス発電所の共同運営や家庭紙の生産などで提携している。