がんセンター名誉総長、徒歩で全国縦断 患者の支援呼びかけ
がんと診断されて闘病する患者らへの支援を呼び掛けるため、国立がんセンターの垣添忠生名誉総長が5日、日本を徒歩で縦断する「全国縦断がんサバイバー支援ウォーク」を始めた。福岡市を出発し全国32の病院を訪れながら、ゴールの北海道まで90日間かけて約3500キロを踏破する。
垣添名誉総長は自身も2種類のがんを経験した「サバイバー」で、2007年には妻を肺がんで亡くした。キャンペーンを通じて得られた寄付金を、孤立しがちな患者同士の交流を促すホームページの開設・運営などに充てる。「がんになっても安心して暮らせる社会にするために、一人でも多くの人に支援を呼び掛けたい」という。