緩やかな利上げ「おおむね適切」 グッドフレンドFRB次期理事が公聴会で
【ワシントン=長沼亜紀】米連邦準備理事会(FRB)の理事に指名されたグッドフレンド氏は23日、上院銀行委員会の公聴会で、現行の金融引き締め政策について「おおむね適切」と述べ、イエレン体制が進めてきた緩やかな利上げ路線を支持する姿勢を示した。
グッドフレンド氏は「物価はゆっくり上昇してきている」と指摘し、物価上昇率は「今後1年ほどでFRBの目標の2%に到達する」との見通しを示した。
また、FRBの使命である物価安定と最大限の雇用の両立を「支持する」と明言。過去に物価安定の重視を主張していた点について「学術上の発言」だったと説明した上で、バランスのとれた金融政策運営を行う意向を表明した。
グッドフレンド氏は、経済学者でカーネギーメロン大学教授。金融政策の引き締めに積極的な「タカ派」との評もあるが、公聴会では控えめなトーンに終始した。