平昌五輪参加で南北が実務会談 代表団メンバーなど協議
【ソウル=山田健一】2月の平昌冬季五輪への北朝鮮の参加について話し合う韓国と北朝鮮の次官級の実務会談が17日午前、南北軍事境界線にある板門店の韓国側施設「平和の家」で始まった。北朝鮮の高官級代表団と選手団のメンバーや移動経路、費用負担について話し合う見通し。南北合同チームの結成、開会式での南北合同入場なども議題となるもようだ。
韓国側は統一省の千海成(チョン・ヘソン)次官を首席代表とする3人、北朝鮮側は祖国平和統一委員会のチョン・ジョンス副委員長を首席代表として3人が出席。千次官は17日朝、報道陣に「平昌五輪が名実共に平和の五輪となり、南北関係改善や朝鮮半島での平和定着の契機となるよう、相互尊重と理解の精神に基づき協議する」と述べた。
南北は9日の閣僚級会談で、選手団のほか、高官級代表団や応援団、芸術団などの派遣で合意。15日の実務会談では約140人の芸術団が訪韓することが決まった。韓国側は17日の実務会談で代表団の大枠を固めたい考え。ただ韓国が多額の費用負担をすれば国連の制裁決議に抵触する可能性もある。
国際オリンピック委員会(IOC)は20日、スイスで南北両国のオリンピック委員会、大会組織委員会との4者会談を開く。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。
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