南河内産イチゴ、ブランド名「ちはや姫」に
10粒3000~4000円で販売へ
大阪府などは2017年度に始めた「南河内いちごの楽園プロジェクト」で、河南町と千早赤阪村産イチゴのブランド名を「ちはや姫」に決めた。大阪市内に近い立地を生かして、完熟するまで待って摘果・出荷する。「紅ほっぺ」という品種で、40グラム程度の大粒のものに限定する。2月中下旬から百貨店などで1箱(10粒)3千~4千円での販売を目指す。
ブランド名は公募で寄せられた44件の中から選んだ。南北朝時代に河内を中心に活躍した武将、楠木正成の息女の名前にちなんだという。阪急うめだ本店(大阪市)で開いた試食会で、買い物客70人の人気投票でトップだった。
河南町や千早赤阪村では5~6年前から新規就農者がイチゴ栽培を始め、現在は80アールで年25トン収穫されている。同プロジェクトでは新規就農者を育成する農業塾を開くなどして南河内にイチゴ産地を形成し、地域活性化につなげる考えだ。