11月の実質賃金0.1%増、11カ月ぶり増加
厚生労働省が9日発表した2017年11月の毎月勤労統計調査(速報値、従業員5人以上)によると、物価上昇分を差し引いた実質賃金は前年同月比で0.1%増加した。増加は11カ月ぶり。物価上昇に賃金増が追いついた。1人当たりの名目賃金にあたる現金給与総額は27万8173円と前年同月比0.9%増加した。
名目賃金は4カ月連続で増加した。現金給与総額のうち基本給にあたる所定内給与は前年同月比0.4%増の24万1303円で、8カ月連続で増えた。残業代などの所定外給与も2.6%増加し2万467円だった。
11月の消費者物価指数(持ち家の帰属家賃を除く総合)が0.7%上昇したため、名目賃金の伸びが実質を上回った。