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「柔家族」のススメ 家事外注が生む絆
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明治政府が掲げた「家父長制」。女性に家庭を守らせ男性の労働力を投入し、経済を陰から支えてきた。人口減少に転じ、女性の力が欠かせない今なお、性別役割分担の意識が残る。家族の構造改革は待ったなし。目指すのは、他者とつながり男性と女性の役割を固定しない「柔家族」だ。
▼維新キーワード 家父長制
鯉(こい)のぼりは、父(黒)、母(赤)、子(青)が基本形だが、明治時代は父と子の2匹だけだった。童謡に「大きい真鯉はお父さん、小さい緋(ひ)鯉は子供たち」とあるが、緋鯉が母となったのは昭和になってから。2匹だけの鯉は明治の家父長制の象徴とされる。
1885年に発表された福沢諭吉の評論「日本婦人論」は、男性に比べ女性が財産権や社会参加などで制限を受けている現状を描いた。その上で、教育の機会も含め男女が平等であるべきだと指摘している。...
鯉(こい)のぼりは、父(黒)、母(赤)、子(青)が基本形だが、明治時代は父と子の2匹だけだった。童謡に「大きい真鯉はお父さん、小さい緋(ひ)鯉は子供たち」とあるが、緋鯉が母となったのは昭和になってから。2匹だけの鯉は明治の家父長制の象徴とされる。
1885年に発表された福沢諭吉の評論「日本婦人論」は、男性に比べ女性が財産権や社会参加などで制限を受けている現状を描いた。その上で、教育の機会も含め男女が平等であるべきだと指摘している。...