神石高原町、楽天と提携 ドローンで商品輸送
広島県神石高原町と楽天は22日、地域活性化に関する包括連携協定を結んだ。中山間地域での小型無人機(ドローン)を使った商品輸送や、楽天市場を通じた町産品の販路拡大など6項目で連携する。両者は9月に新規就農の育成で連携協定を結んでおり、今回は第2弾となる。
ドローンで買い物が不便な地域に住む町民の自宅に商品を届けたり、高齢農家の農産物を道の駅などの販売拠点に運んだりするシステムを構築する。楽天のふるさと納税サイトに神石高原牛など同町の返礼品を登録し、リピート客が同じ商品を楽天市場で購入できる仕組みなども整える。
楽天は「高齢化が進む中山間地に我々のサービスをどう役立てられるのか。神石高原町で試行を重ね、全国展開につなげたい」としている。
同町の入江嘉則町長も「地域間競争が激化する中、町を存続させるにはスピード感が重要。民間とウィン・ウィンの関係を築ける連携を積極的に進めたい」としている。
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