キューバ、ラウル議長交代を延期 ハリケーン影響で
【メキシコシティ=丸山修一】キューバの国会にあたる人民権力全国会議は21日、現在の国会議員の任期を当初の2月24日から約2カ月延長し4月19日までとすることを決めた。同国の国営メディアが伝えた。現在の任期限りで元首である国家評議会議長の職を退く意向を表明しているラウル・カストロ氏(86)の交代時期も4月まで延期される。
ハリケーン「イルマ」の影響で地方議員選挙が遅れ、国会議員選挙の日程が当初の予定通りにできなくなったため。
国家評議会は同国の最高指導機関であり、同会のメンバーは国会議員の中から選出される。カストロ氏の後任は正式に発表されていないが、政権ナンバー2であるディアスカネル国家評議会第1副議長(57)が有力視されている。