ベトナム 元閣僚逮捕で噂される超大物包囲網
国営企業改革に逆風 投資家、不透明経営を警戒
ベトナム政府は12月8日、元交通運輸相のディン・ラ・タン氏(57)を逮捕した。逮捕容疑は最大の国営企業、ペトロベトナム(PV)グループの会長時代に8000億ドン(約40億円)の巨額損失を出したことで、汚職絡みとみられる。元閣僚の逮捕は初めてで、当時権力を握っていたグエン・タン・ズン前首相(68)に捜査の手が及ぶ前触れではないか、との噂が広がる。国営企業の株式放出が急務となるなか、経営の不透明さを...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1087文字