東京都目黒区、気仙沼のバイオマス電力を購入
東京都目黒区は14日、宮城県気仙沼市でのバイオマス発電による電力の購入を2018年4月に始めると発表した。両者は友好都市協定を結んでおり、気仙沼市は「目黒のさんま祭」に協力し、東日本大震災時には目黒区が職員を派遣するなど交流を深めてきた。電力購入を通じて気仙沼市の復興を支援しつつ、再生可能エネルギーの普及を後押しする。
間伐材を活用したバイオマス発電を手掛ける気仙沼地域エネルギー開発(気仙沼市)の電力を調達する。電力小売りを手掛けるみやまスマートエネルギー(福岡県みやま市)を通じて購入する。
調達した電力はさんま祭の会場にもなっている「田道ふれあい館」や小中学校、保育所など区有33施設で利用。電気代は年間50万円の削減につながる見通しだ。
都内では他にも都環境公社が気仙沼などの電力を買い取る事業を16年に開始。世田谷区は群馬県川場村と組み、バイオマス発電の電力を区民向けに供給する。
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