中外製薬 小坂社長がCEO就任
永山氏、会長専任に ロシュ提携15年を期に
中外製薬は12日、小坂達朗社長(64)が最高経営責任者(CEO)に就任すると発表した。2018年3月に正式決定する。CEO職を25年にわたり務める永山治会長(70)は、代表権のある会長に専念する。スイス製薬大手ロシュとの資本提携から15周年を迎え、19年に向けて新中期計画の策定も本格化するのを機に、経営の最前線から退く。
永山会長は02年にロシュとの資本提携を決め、早くからバイオ医薬品の開発に注力するなど、中外の躍進を支えてきた。今後は取締役会の議長として、経営の監督に専念する。10年からはソニーの社外取締役も務める。
小坂社長はロシュとの提携交渉で実務を取り仕切った。12年に社長へ昇格してからは、最高執行責任者(COO)として経営を支えてきた。