静岡県内企業の景況感、過去最高に 財務事務所
静岡財務事務所が11日発表した静岡県内の10~12月期の法人企業景気予測調査で、景況感を示す景況判断指数(BSI、全産業)はプラス3.8だった。現行方式での調査では最も高く、前回7~9月期に比べて6.7ポイント改善した。BSIがプラスになったのは2015年7~9月期以来となる。
製造業がマイナス0.8からプラス12.1とプラスに転じ、全体を押し上げた。自動車関連や紙・パルプなどが好調に推移した。
非製造業は2.6ポイント改善のマイナス1.6。卸・小売りや建設などが低調だった。
規模別では大企業が11.5ポイント改善のプラス9.0、中堅企業が11.4ポイント改善のプラス11.4。中小企業が1.9ポイント改善のマイナス2.5だった。
18年度の収益見通しを聞いたところ、売上高では増加が減少を10ポイント近く上回る一方、経常利益は減少が上回った。財務事務所は人件費や原材料費の増加への不安感が強いためとみている。
BSIは自社の景況について直前の四半期に比べ「上昇」と答えた企業の割合から「下降」の割合を引いた値。県内に本社を置く315社から回答を得た。