水戸市とケーシーエス、スマホ連動の観光パンフ製作
水戸市は30日、ソフトウエア開発のケーシーエス(同市)と連携し、スマートフォン(スマホ)を活用した観光PRを展開すると発表した。同社が開発したスマホアプリで画像を読み取ると、動画やウェブサイトなどを表示できる観光パンフレットを製作する。若年層を中心に、市の情報発信力を高めたい考え。
同社の無料アプリ「PhoMES(フォーメス)」は富士通の開放特許で、印刷画像にコードを埋め込む技術を応用した。コードを埋め込んだ画像を読み取ることで、紙のパンフレットと連動させる。QRコードを用いる場合と比べ、パンフレットに載せる情報量を増やせるほか、デザイン性も保てる利点がある。
今回のアプリでは同じ画像でも異なるコードを組み込めば、複数の動画やサイトを見られるようにできるのも特徴だ。同社によると、拡張現実(AR)では画像そのものを読み取るため、単一の情報しかリンクできないという。
高橋靖市長は地域経済活性化を念頭に「今回の取り組みを官民連携の一つの突破口としたい」と意気込んだ。2018年2月の梅まつりで、この仕組みを使いパンフレットを製作する。観光以外にも避難マップなど幅広い行政分野でも活用していく考えだ。