アマゾンが紳士服ストア AOKIなどと
アマゾンジャパン(東京・目黒)は自社サイト内に男性用ビジネスウエアを集めた新コーナー「Suits Store(スーツストア)」を開設した。紳士服大手のAOKIホールディングスやコナカ、はるやまホールディングスなどと提携し、スーツやネクタイ、靴など紳士服や雑貨を販売する。衣料品通販で一人勝ちが続く「ゾゾタウン」が手薄な男性ビジネスウエアに力を入れ、日本市場での競争力を高める考え。
アマゾンは以前から衣料品を扱っているが、アパレル大手と組んで紳士服に特化したサイトページを設けるのは初めて。このほど開設したページではスーツやワイシャツのほか下着や男性用化粧品も扱う。アイテムごとに購入できるほか、スーツやワイシャツ、ベルト、かばんなどを一式まとめて購入できるようにしている。
出品するのはAOKIやコナカ、はるやま、タカキューなど大手のほか、麻布テーラーのシャツ専門店「AZABU THE CUSTOM SHIRT」などの商品も取り扱う。紳士服最大手の青山商事は参加していない。
スーツストアで扱う商品は、アマゾンが提供する30日間無料返品サービスの対象となる。複数の商品を購入して自宅で試着後、サイズが合わないものだけを返品することも可能だ。
アマゾンジャパンは2018年春に同社として世界最大級の専用スタジオを日本に設立する計画を打ち出すなど、日本でファッション事業に力を入れている。「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイはカジュアル衣料に強いが、ビジネス服は手薄だった。