柿渋でサプリ「悪酔い軽減」 住江織物、近大と開発
奈良県産を活用
住江織物は近畿大学農学部と共同で奈良県産の柿渋を使ったサプリメントを開発した。柿渋とは渋柿の未熟な果実を絞った果汁を発酵して作った液体。柿渋に含まれる柿ポリフェノールの効能に着目し、高純度で成分を抽出し錠剤化した。悪酔いの軽減に効果があるという。住江織物は今後も柿渋を使った食品の開発を進めていく考えだ。
開発したサプリは「柿ダノミ」。1箱10袋(1袋2粒)入りで税抜き1500円。柿渋から柿ポリフェノールを約70%の純度で粉末化。この粉末を錠剤化した。ヒト臨床試験で飲酒後のだるさ、むかつきを抑える効果を確認したという。サプリ開発は奈良県の「ご当地食品開発事業補助」の対象となり、県から984万円の補助金を受けた。
11月末から県内の一部小売店や都内の奈良県アンテナショップなどで販売を開始する。住江織物のオンラインショップやネット通販の一部でも扱う見通しだ。
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