FRB副議長、エラリアン氏が浮上 米報道
【ワシントン=小竹洋之】10月16日に退任した米連邦準備理事会(FRB)のフィッシャー前副議長の後任に、独保険大手アリアンツのモハメド・エラリアン首席経済顧問が浮上していることがわかった。米メディアが14日報じた。トランプ大統領が検討している複数の候補者の一人で、選考は初期段階だという。
エラリアン氏は国際通貨基金(IMF)の幹部などを経て、米債券運用大手ピムコの最高経営責任者(CEO)を務めた。米有力エコノミストの一人で、著書「市場の変相」で金融危機を予測したことで知られる。
トランプ氏は2018年2月に1期4年の任期を終えるFRBのイエレン議長の後任に、ジェローム・パウエル理事を指名した。法律家出身の次期議長を支えるため、金融政策に精通した副議長の起用を検討しているもようだ。金融規制を担当するもう一人の副議長には、ランダル・クオールズ氏が就任している。
米メディアによると、トランプ氏はFRB理事の空席も埋めるため、カンザス州銀行監督当局のミシェル・ボウマン氏の起用を検討中だという。
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