第四銀、取引先に資金需要アプリ提供　ソリマチと提携

第四銀行と会計ソフトのソリマチ（東京・品川）は14日、金融とIT（情報技術）が融合したフィンテック推進に向け、業務提携契約を結んだと発表した。第四銀は資金需要を予測するソリマチのアプリを取引先に提供し、事業資金貸し出しの契機とする。

ソリマチは2018年2月ごろに、経営者が会計情報から資金需要をリアルタイムで手軽に予測できるスマートフォン（スマホ）向けアプリの提供を始める予定だ。将来、資金不足になる恐れがある場合などに経営者へ通知して、銀行への相談を提案する機能を盛り込む。第四銀はアプリ利用者の融資などの相談に応じる。

第四銀とソリマチは、インターネットバンキングやスマホ向けアプリの活用に関するセミナーの共催も検討する。ネットバンキングなどの利用者を開拓する。

第四銀はスマホアプリを使ったサービスに力を入れている。ネットバンキングを利用したり、店舗やATMなどの検索ができたりする専用アプリを8月末に導入した。

ソリマチは中小企業向け業務用会計ソフト「会計王」シリーズを開発・販売している。第四銀は会計ソフトに強みを持つソリマチとフィンテックに関する協業を進めて、顧客サービスを充実させる。