龍馬と西郷隆盛の子孫対談 開拓目指した北海道で
北海道開拓を目指したとされる坂本龍馬の没後150年に合わせ、坂本家と西郷隆盛の子孫が対談するイベントが11日、函館市で開かれた。龍馬と隆盛の交流や北海道との関わりでエピソードを紹介。両家が協力して歴史を後世に伝えていくと約束した。
参加したのは、龍馬のおいの子孫で東京都在住の会社員、坂本匡弘さん(52)と、隆盛の子孫で東京都在住の会社員、西郷隆太郎さん(34)。これまでも一緒に史料の保存などに取り組んできた。
匡弘さんは、隆盛と勝海舟が坂本家に贈った書の写真を公開。龍馬の死を悼んで寂しさを表す内容で、「律義な方だと感じた」と語った。また龍馬のおいが開拓の志を継いで北海道に移住したと説明し、「坂本家と縁が深い土地だ」とした。
隆太郎さんは、隆盛が名を変えて各地を訪問していた話を紹介。戊辰戦争最後の舞台となった函館にも「きっと来ていたと思う」と推察した。
イベントを主催した北海道坂本龍馬記念館の三輪貞治館長は「2人が仲良くお付き合いしている様子に、龍馬も喜んでいるだろう」と話した。〔共同〕