米テキサス教会銃乱射、家庭内での怨恨が原因か 義母を脅迫
【ニューヨーク=高橋里奈】米南部テキサス州サザーランドスプリングスで5日に起きた銃乱射事件は、容疑者の家庭内での怨恨による犯罪である可能性が高いことが6日わかった。捜査当局によると、死亡したデビン・ケリー容疑者(26)は義母に脅迫メッセージを送っていた。容疑者は教会に通っていた義母ら親族を狙ったとみられる。ただ、親族は事件現場にはおらず難を逃れた。
当局は人種差別や宗教、テロとの関係には否定的な見方を示した。死亡した26人は生後18カ月から77歳の男女だと修正した。病院に搬送された約20人のうち、なお10人が重体という。
米空軍での軍務歴があるケリー容疑者は、2012年に妻子への暴行容疑で軍法会議にかけられ、1年の禁錮刑を受けた。階級を降格され、14年に懲戒除隊処分となった。
同容疑者は犯行に使ったとみられるライフルを16年4月にテキサス州サンアントニオで購入したとされる。米CNNテレビでアボット州知事は6日、容疑者による銃携帯許可の申請を州が却下していたと明かした。なぜ銃を入手できたかについては不明という。
犯行後、容疑者は武装した住民と銃撃戦を繰り広げた後に車で逃走。衝突事故を起こし、車内で銃による負傷で死亡した。捜査当局によると、容疑者は父親に電話した後、自殺したという。