与党「謙虚に」野党「姿勢正す」第4次安倍内閣発足受け
第4次安倍内閣に対し与党からは謙虚な政権運営を求める声が出た。野党では国会論戦で政権側の姿勢を正すと意気込む声が相次いだ。
自民党の二階俊博幹事長は1日、国会内で記者団に「(内閣の顔ぶれを)最良のものとし、与党として責任を感じながらバックアップしたい」と話した。公明党の山口那津男代表は首相官邸で「おごることなく、謙虚に真摯に政権運営に心がける進め方が大事だと肝に銘じたい」と強調した。
立憲民主党の枝野幸男代表は国会内で「しっかり弾込めをし、国民の負託に応えられる審議ができるよう準備したい」と述べた。参院で第2会派の民進党の大塚耕平代表は「国民に対し、どれだけ透明に説明責任を果たすかが重要だ。安倍政権はその姿勢が欠けているので正していく」と話した。
共産党の志位和夫委員長は党会合で、森友・加計学園問題について「真相の徹底究明のため全力を挙げて奮闘する」と強調。希望の党の小池百合子代表は都庁内で記者団に首相指名選挙の受け止めを問われ「総選挙の結果そのものだと思う」と述べるにとどめた。
衆参両院の1日時点の勢力分野は次の通り。
【衆院】
自民党283▽立憲民主党・市民クラブ54▽希望の党・無所属クラブ51▽公明党29▽無所属の会13▽共産党12▽日本維新の会11▽自由党2▽社民党・市民連合2▽無所属8
【参院】
自民党・こころ125▽民進党・新緑風会47▽公明党25▽共産党14▽日本維新の会11▽希望の会(自由・社民)6▽希望の党3▽無所属クラブ2▽沖縄の風2▽国民の声2▽無所属5
(議長、副議長は無所属とした)