採血でがんや生活習慣病を早期発見 自宅で手軽に検査 医療VB
高齢者向け医療サービスを提供するハルメク・ベンチャーズ(東京・千代田、井上耕平社長)は1日、がんや生活習慣病などの疾病を発見できる採血キットを発売したと発表した。通常の健康診断より安価なうえ、自宅で手軽に検査できる。健康診断の受診機会が少ない主婦や高齢者を対象に、2017年度内に4000個の販売を目指す。
ハルメクの松尾尚英執行役員は東京都内で開いた同日の記者会見で「現状では2人に1人はがん検診を受けていない」と話し、新しい取り組みで貢献できると訴えた。
「おうちでドック」は、利用者が指先から採取した数滴の血液と尿を郵送で検査機関に送る。利用者の作業は10分程度で済む。2週間以内にがんや糖尿病、動脈硬化など男性で16種類、女性で18種類の疾病リスクの結果が返送される。
利用者は、ハルメクが契約している医師と検査結果や健康について電話で相談できる。価格は税別1万9800円。採血器具や検査プロセスはリージャー(同・中央、長谷川重夫社長)が開発した。富士フイルムやKDDIなどにキットやサービスを提供している。
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