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ゴルフ界は先人にもっと敬意を払おう

ゴルフジャーナリスト 地平達郎

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史上初めて2試合続けて降雨によるコンディション不良で最終日が中止になった女子ゴルフツアー。2試合目の「樋口久子・三菱電機レディース」で、天気に気をもみつつ、日本女子プロゴルフ協会相談役の樋口久子はクラブハウスやコースを忙しそうに行き来していた。

日本のゴルフトーナメントで唯一、冠にプロゴルファーの名前がつく大会。1983年に始まった「紀文レディース」が97年から「樋口久子・紀文レディース」になり、以来、メインスポンサーに変更はあったが、樋口の名前は今に至るまで残っている。

樋口、プロ生活50年の節目

「大会に自分の名前がつくなんて、ものすごく名誉なことで、『感謝』という言葉だけでは足りません」

67年10月に行われた初の女子プロテストに合格した1期生。今年、プロ生活50年の節目を迎えた樋口は、何度も「ありがたい」を口にした。

国内外で優勝すること72回。76年のコルゲート欧州女子オープンの米ツアー初優勝に続き、77年の全米女子プロ選手権で日本人プロ初のメジャー大会制覇を果たした。

これらの功績が評価され、2003年に日本人として初めて「世界ゴルフ殿堂」(米フロリダ州)入り。その後、04年に青木功、05年に岡本綾子、11年に尾崎将司の4人が顕彰されている。

それだけに、名前が冠についた大会が行われ続けている意義は大きい。日本人プロゴルファーの米ツアー参加の先駆者。しかし、その道は平たんではなかった。

プロになったはいいが、今のように毎週トーナメントがあるわけではなく、日本女子オープンや日本女子プロ選手権など国内試合は数が限られていた。戦いの場を米ツアーに求めたのが70年。とはいえ、現在の選手のようにキャディーやマネジャーが同行するわけではなく、一緒に参戦した佐々木マサ子らと、心細い思いをしながら米大陸を転々としたという。

まさに、荒野に細い道を少しずつ開いていったわけで、男子ツアーに初めて本格参戦した青木とともに、その後米ツアーに参加するようになった後輩たちや、いまの若い選手たちは「井戸を掘ってくれた人」を忘れてはならない。

樋口や青木、岡本、尾崎以外にも、プロの「先人」はたくさんいる。樋口の師匠でもある中村寅吉、その中村とともに57年のカナダカップで優勝した小野光一、第1回日本プロ優勝の宮本留吉、48歳で日本オープンに勝ち、最強のプロといわれた戸田藤一郎……。

日本プロゴルフ協会、日本女子プロゴルフ協会、日本ゴルフツアー機構の「プロ3団体」が10年に「日本プロゴルフ殿堂」(東京都中央区)を設立。これまでに27人を顕彰してきたのは、先輩たちの恩に少しでも報いたいという気持ちの表れであろう。

アマの苦労も忘れてならぬ

だが、日本のゴルフはプロだけが引っ張ってきたわけではない。むしろ、黎明(れいめい)期にアマチュアゴルファーの苦労があってプロ誕生につながった。

その人たちを顕彰するのは日本ゴルフ協会(JGA)しかない。英国人の茶商アーサー・グルームが1901年に兵庫県の六甲山に4ホールのゴルフ場をオープンさせてから100年にあたる2001年に、JGAはアマやプロ53人の顕彰者リストを発表はしたが、その後の動きはない。

プロやトップアマはもちろん、われわれ一般ゴルファーも先人の苦労や業績をしのび、時に感謝することも必要である。

その先頭に立って旗を振るのはJGAのはず。プロが先行したが、余計な垣根は取り払い、関係団体が知恵を出し合い、一日も早く統一した「日本ゴルフ殿堂」設立に立ち上がってほしい。

そうでないと、赤星四郎、六郎兄弟の名前すら忘れられてしまうだろう。(敬称略)

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